2017年7月 カナダで起きた大規模な山火事から羊たちを守った2匹の牧羊犬が話題となりました。
大規模火災
カナダ西部で大規模な山火事が発生。
最初は牧場から煙が見える程度だったが、数時間後には牧場を営むランドリーさんのところにも勢いよく迫ってきた。
ランドリーさんが家から撮影した火事の様子
あまりに火の回りが早く、すぐに牧場の近くまで迫っていた。
しかし飼育していた90匹の羊たちはまだ牧場に残されたままだ。
ランドリーさんたちは考えた。羊たちを移動させることができず、信頼しているパートナーの牧羊犬2匹に羊たちを任せることに。
牧羊犬の名前はタッドとソフィー。普段から仕事熱心な牧羊犬だった
そして90匹の羊たちの管理は牧羊犬2匹で見守ることになった。
ランドリーさんは16kgのドックフードと水を用意し夫婦は牧羊犬と羊たちの無事を祈りながら避難するしかなかった。
避難生活は20日間続いた
今回の山火事は、この地域で過去最悪のものとなった。
地域には非常事態宣言が出され、避難生活は20日間に。
その間ランドリーさんたちは牧場の様子が心配で帰宅の申請を何度も出したが許可がおりることはなかった。
20日後の帰宅
火災はある程度収まりランドリーさんはやっと牧場に戻ることができた。
気の毒なことに隣の家は焼失していたようで・・だが幸いにもランドリーさんの家は無事だったようだ。
そして牧場の様子を見てみると
なんと羊たちの群れが!そしていつものように草原にたたずむタッドとソフィーの姿がありました。
二匹の牧羊犬は20日間、火災だけではなく熊やコヨーテから90匹の羊たちを守っていたのだ。
20日ぶりの再開の牧羊犬2匹はタンドリーさんに気づくと嬉しそうに身を寄せてきた。二匹の白い毛はすっかり黒ずんでおり、どんなに働いたかを想像させられる。
ランドリーさんが不在の間は二匹は完全に孤立していただけではない。災害にあった動物を助ける救助隊の支援を受けていたのだ。
ランドリーさんは置いてきた食料が尽きるのではないかと心配し、救助隊に支援をお願いし牧場を訪ねてもらい、犬たちに新しい食料を与えていました。
そしてもとの生活へ
牧羊犬の二匹の活躍は新聞にも取り上げられ国内外に広まりヒーローとなった。
2匹はお祝いに犬用ステーキをご馳走になったそう。
そして火災後も何も変わらず、今までと同じように働くタッドとソフィーであった。