これはちょっとしたことで破滅へと辿った企業の大失敗のお話です。
キャンペーン失敗の代名詞ともいわれる
大変有名な事例を紹介したいと思います。
かつてイギリスで家電のトップメーカーだった。大手企業「フーバーUK」
だが1990年代に入ると、大量の在庫を抱え苦境に陥っていた
・高額な費用を使い、在庫を廃棄処分するか
・プロモーションで売り上げを伸ばすか
そこで、フーバーUKは思い切ったキャンペーンを考えた
それは
イタリアやドイツへの航空券のプレゼント
商品についた申込書を送れば、もれなく航空券がもらえるという
この太っ腹なキャンペーンは大当たりに!
在庫の山はなくなり売り上げは急上昇
この大成功に気を良くしたフーバーUKは
そして問題になったのがこれです・・・
アメリカへのペア航空券のプレゼント
どう考えても大赤字だがwww
「さすが一流企業はやることが違う!」と、消費者は感激し商品は売れまくった
そして期待に胸を躍らせ航空券の申込書を送る消費者
だが・・
あぁ・・やっぱり・・・
これは、一体どういうことなのか
実はフーバーUKはアメリカ行きの便を予約していなかった!
ヨーロッパのキャンペーンの時に申込書を出した客がとても少なかったため
今回も申込みは少なく ”後でどうとでもなるだろう” と考えていた。
だが、送られてきた申込書は予想の10倍以上
そのため、申し込みした人全員に送れば、大赤字待ったなし!
席の予約もしていないし一体どうしたらいいの~
フーバーUKは大急ぎで飛行機1機丸ごとチャーターしたり
空いている席を片っ端から予約したりしたものの。焼け石に水。
結局航空券を手にしたのは、キャンペーンに申し込んだ54万人のわずか3分の1
このキャンペーンでなんと
会社の評判は落ちるとこまで落ちていき
結局フーバーUKはイタリアの家電メーカーに売却されることになった。
キャンペーンで大切なことは ”最小限のコストで最大の効果を上げること”
ですがこのメーカーは莫大な費用を投じたが
最低の会社のレッテルを貼られてしまったのだ。