インターネット社会になった現代では、誰でも素晴らしいアイデアや物を広めることで多くの収益を生み出すことができるようになりました。
今回はそんなインターネットの世界で若くして企業に成功した5人を紹介したいと思います。
若い大富豪たち
マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)
プロジェクト:Facebook
月間ユーザー数が世界中で約20億人を突破したFacebookの生みの親、マーク・ザッカーバーグ。
幼い頃からコンピューターに関心を示し、12歳になる頃には自分で「ザックネット」と呼んだメッセージプログラムを自身で組み上げました。このメッセージプログラムは歯科医である父親のオフィスでも使用され、受付の係員が患者の名前を大声で呼ばなくてもよくなるという実用性の高いプログラムでした。
またゲームにも関心を持ったマークは自身でゲームプログラムを組み、友人たちを呼んで遊ぶようになりました。既に天才プログラマーとしての才能を現していたのです。
その姿を見ていた両親がコンピューターへの興味をより豊かに育てようと、コンピューターサイエンスを専攻している大学四年生の家庭教師を週に一度呼ぶようになりました。 その家庭教師が、「私はコンピューターを学んでいる大学四年生だったのに、マークのコンピューターの知識についていくのは大変だった」と語っています。
マークは高校に入るとフェンシングの才覚も現し、フェンシングチームのキャプテンを務めるまでになりました。さらにマークは文学にも優れており古典文学での学位も習得。
数学、文学、スポーツとあらゆる才能を開花させていったのです。
そして高校の在学中に「シナプス」という音楽ラジオを開発しました。AOLやマイクロソフトといったIT系大企業から買いたいとオファー、さらにマークに会社で働くオファーもきていたのですがマークはそれを断り大学に進学することにしたのです。
ハーバード大学二年生の頃に、Facebookを自身で立ち上げ、大ヒットとなり自分の会社を立ち上げます。自分の会社に専念するために大学も中退しました。
アイビーリーグ(アメリカの名門私立大学8校の総称)だけに限られていたFacebookですが
他の大学からも使用したいとの要請があり、他の大学や一般の人たちにも使えるようにしました。
2010年、フォーブス誌が発表した”世界で最も若い10人の億万長者”に当時25歳の最年少でランクインし、推定総資産額は約40億ドル(約3698億円)で第1位に輝きました。
チャド・ハーリー(Chad Hurley)
プロジェクト:YouTube
全インターネット人口の約3分の1を占めるユーザーに利用されており、1日あたりの動画視聴時間は数億時間、視聴回数は数十億回にものぼる
YouTube 社の創立者の一人。元CEO。
ペンシルバニア州立インディアナ大学でファインアートの学士号を取得。大学卒業後は、PayPalへ入社し、PayPalロゴの設計にも携わった。2002年にpaypalはebayに回収された。
2005年1月、米国サンフランシスコで友人たちとのディナーパーティーを開きました。チャド・ハーリーはその時の写真や動画を仲間たちに見せたいと思い。写真はメールで送れたけど、動画はファイル容量が大きすぎて無理だったのをきっかけに翌月YouTubeが生まれました。
チャドはYouTubeを作る際に使いやすさ、感覚的なわかりやすさを重視したと語る。
「僕の母でも簡単に使えるものにすることです。当時も動画を見られるサイトはありましたが、「回線速度は64kbpsか、それ以上か?」などと聞かれる。「64kbps」なんて、母にはちんぷんかんぷんですよ。だからページを開けば、普通に見られるようにしました。
試験サービスが05年5月に始まり、年末には閲覧数が1日300万となった。現在では、毎月に10億人以上のユーザー利用に毎月60億時間以上の動画がYouTubeで視聴されています。これは地球上のすべての人が毎月約1時間視聴している計算になるという。
そして2006年10月、YouTube をGoogle 社に対して16億5000万ドルで売却した。
Googleに対してYouTubeのカルチャーに最も近かったから売却を決めたと語る。
YouTubeを手放すことで一番心配していたのが収益を優先にされることだったようで、Googleと協議してユーザーが喜ぶことと、動画投稿が増えることの2点を重視してくれることが分かり売却を決意。
現在もチャド・ハーリーの独立性を守ったまま運営してくれていると語っています。
デイヴィッド・カープ(David Karp)
プロジェクト:Tumblr
「Tumblr」の創業者であり最高経営責任者で若くして起業し成功した一人です。
デビッド・カープの母はマンハッタンにある幼稚園から高校三年生までの一貫教育の私立学校、カルホーン・スクールの科学の先生です。その関係で息子のデビッドも中学までカルホーン・スクールで学びました。
この学校はクラスの生徒数が平均12人という少人数制で生徒対教師の比率は7:1。このような恵まれた環境の中で子供の創造性を伸ばす日本では考えられないユニークな教育が行われています。
デビッド・カープは高校からは難関校として有名なブロンクス・ハイスクール・オブ・サイエンスに進学します。
しかしデビットは学校の勉強が簡単過ぎて飽きてしまい、家に帰ると夜遅くまでコンピュータをするのが楽しみとなっていました。
それを見ていた母は「いっそのこと、高校をやめてしまいなさい!」と息子に言いました。
教育者である母の息子を信じた選択だったのでしょう。
その後デビッドはアニメプロデューサーの元でインターンとして働いたあとに高校を中退し、家で勉強。
17歳で親元を離れ東京で5か月ほど暮らし20歳でソフトウェア・コンサルティング会社の「Davidville」を立ち上げます。
当時、「tumblelog(タンブログ)」と呼ばれる、画像や映像などの投稿をメーンに短い文章を書くスタイルのブログが注目を集めていました。
そこに目を付けたデイヴィッドは2007年独自のプラットフォーム「Tumblr」を始めたのです。
2013年、Tumblrはアメリカのヤフー社に買収され、28歳の若さでその総資産は2億ドル(約246億円)とも言われています。
ニック・ダロイシオ(Nick D’Aloisio)
プロジェクト:Summly
9歳の時に買い与えられたMacBookを使ってプログラミングをマスターし
15歳の時に製作を始めたSummly(サムリー)というニュースの要点を短くまとめるアプリで
一躍有名になりました。
17歳になったときに、その将来性を見込まれてSummlyはYahoo!に約28億円で買収され
現在では、Yahoo!のオフィスでより便利で新たなサービスの開発に携わっています。
アンドリュー・ゴワー(Andrew Gower)
プロジェクト:RuneScape
7歳の時にコンピューターゲームの制作を始め
10代の若者向けのゲームを作っていました。
ケンブリッジ大学の学生になったアンドリューは新たに”ルーンスケープ”という人気ゲームを開発すると
これが若者の間で大ヒットしました。
現在では、多くの社員を抱えるオンラインゲームの制作会社として活躍しています。